アイ・マイ上司とlove☆days
だけど2人の姿を見てて思うの…、これがあるべき姿なんだって――…
「まぁ、時間は時間なんだけど・・・
俺たち、まだ大事なコトをしてないんだよな」
「そうそう、その為に残っているんですしー」
今の今まで私たちの前で喧嘩をしていた、渡辺さんと美紀さんなのに。
いつの間に仲直りしたのか、顔を向かい合って“ねぇ?”なんてする始末。
何となく分かった…、この2人は体内温度の上下が“一緒”なんだ・・・
「なに企んでる…?」
そんな何かを含む物言いに対して、真っ先に口火を切ったのは輝。
というより…、私と涼子は2人の速度の速さに呆気に取られていたのだ。
あまりにキャラが強烈すぎて、ついて行けないってば・・・
「うーん、鈴ちゃんの為?」
「そうそう、カワイイ後輩のため!」
満面の笑み…、もとい何かを隠した2つの笑顔を向けられてしまうと。
「え・・・わ、たし?」
思わず挙動不審になって、キョロキョロしたあと自分を指さすのも致し方ナイ筈。
「ふふっ、もうすぐ分かるわ」
そうつけ加えて綺麗な笑みを浮かべる美紀さんに、もう何も返せないよ…。