アイ・マイ上司とlove☆days


首を捻ろうとした瞬間…、“え!?”“マジ!?”などと声が次々聞こえてきて。



そんな辺りの急すぎる騒がしさで、振り返ってみれば・・・




「…なんでコッチ見られてんの?」


「え、そんなの知らないよ!」


隣に居る涼子がコソッと耳打ちをして、私に答えを求めてくるけど。




そんなの、私が一番知りたいんですが――!





「…ヤラレタ」


そうポツリと呟いたのは、いつの間にか自分のデスクへ戻っていた輝で。



大きな手のひらで顔を覆っている彼は、珍しく課長としての顔を忘れているよう…。




「ていうか…、感謝してるって言えよ?

鈴ちゃんがまだ渋ってるって、美紀から聞いてさー。

そこの彼に協力して貰って、ヒト肌脱いであげたのに」


「オマエなぁ・・・」


するとそんな彼の元へ近づき、ポンと肩を叩きながら窘める渡辺さん。




「ねぇ、提供してくれたキミ?」



そうして最後のフレーズを表す“彼”を指差して、実に満足げな表情だ・・・




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