皮肉と剣と、そして俺
「それよりも私の事は"ヴァネッサ中佐"と呼べとあれほど…」
「それ聞くの二回目。耳に胼胝が出来るよ」
今はまだ、お互い皮肉を言い合っていても良いと思う。
自分たちのスピードで歩んで行けばいい。
それに、エイダといると飽きないのだ。
エイダの栗色の髪を掬いながらナオトは思う。
これからどんな面白い事が待っているのだろう、と。
果てしない未来に思いを馳せながら、ナオトは人知れず笑った。
ーFinー