【気まぐれ短編】真夏の夜のサンタ。
マンションの下で彼の車が来るのを待っていると軽いクラクションが鳴らされた。

『舞~~』

軽く手をあげて彼が運転席から呼んだ。

私はにっこり微笑んで車に近づき助手席に乗り込む。


いつもと変わらない笑顔、たわいもない話であっという間に海に着いた。


車を止めて海が見える防波堤まで歩いた。


夜の海は想像以上に暗くて彼の顔もよく見えなかった。


そして突然の別れ話…。


私の初めての海デート、初めての恋はあっけなく幕を閉じたのだった…。
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