きす★


翌朝。

「おはよー,百合!!どーした?昨日のこと気にしてるの?」

「うん……隼人がうちとは,キスしたくないからまだしてくれないのかなぁ。って。」

「大丈夫だって。気にすんなっ!」



て,言われてもなぁ…。



--

下校の時間。

千秋と一緒に帰ってたら,隼人が友達と歩いてた。


「おまえ,彼女にキスしないの?」

「ばっ,ばか!するわけねぇだろっ!!」

「なんでだよ?まさかしたくないの?」

「………。」


やっぱしたくないんだ。

そう考えると涙が目にたまってきて。

いつのまにか逃げ出してた。








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