=凪=
いつも、遠くから俺を見ていた彼女。


いつしか俺は、彼女の姿ばかりを、目で追い求めるようになっていた。



仲間うちで、毎年のごとく開かれるX'masパーティーがあった。



俺は、パーティーの総責任者。



それを使って、彼女に告白するということを組み込こんだ。


それは多分、誰も気がついてはいなかっただろう。


いや、気付かれないようにしていたのだ。



俺こと柳崎 寛人(ヤナザキ ヒロト)は、見た目よりも、ウブなのだ……



< 115 / 265 >

この作品をシェア

pagetop