=凪=
「おっ、ちゃんと言い付け守ったな。えらい、えらい」



私の服装を見て、グローブの手を頭をぽんぽんと乗せた。



『何すんのさ!!!


いや、そんなことより……』



「どうだカッコイイだろ?俺の、CB1300スーパーボルドール♪」



『だぁかぁらぁ……』


ワナワナと拳をにぎりしめる私の思いとはウラハラに、頬を紅潮させて語りだす先輩……



言葉が出ない私には気が付かず、やっと手に入れたんだよと、ほお擦りしてる。



『この人って……』



呆れて、握った拳も緩んでしまった。



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