=凪=
二人は、そのベッドの上で、激しく愛を確かめあった後だった。



「馬鹿だなぁ…ちょっと聞いてみただけだよ」



服を着た陸は、そっと菜津子の髪を撫でる。


たったそれだけの行動に、ドギマギする菜津子。




「それに……それに菜津子は、あんなに俺の気持ちに、応えてくれていたじゃないか」



可愛かったぞと、言いながら、陸は菜子の鼻先をチョンとつついた。



そして、優しくクチヅケをした。



「あっ....」



そのまま、また夢の世界へ、引きずり込まれそうな感覚に、菜津子は酔いしれた。



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