=凪=
―――そうしているうちに雨は止み、二人は家族の元へと急いだ。
その途中で、心配して捜しに来ていた母親と会った。
二人は無事に、家族の元へと帰る事ができた。
もちろん、両父親からお叱りを受けたのは、言うまでもない。
しかしその時、菜津子は泣きじゃくり、全てを蓮のせいにしたのだ。
「私は、嫌だって言ったのよ。なのに、お兄ちゃんが大丈夫だって……」
それは、菜津子の我が儘だと誰もが思った。
なのに、泣き虫お姫様を落ち着かせる為、その場は、蓮が厳しく怒られたのだ。
しかし、暗く陰る蓮の顔に反し、その日の虹はとても綺麗だった。
その途中で、心配して捜しに来ていた母親と会った。
二人は無事に、家族の元へと帰る事ができた。
もちろん、両父親からお叱りを受けたのは、言うまでもない。
しかしその時、菜津子は泣きじゃくり、全てを蓮のせいにしたのだ。
「私は、嫌だって言ったのよ。なのに、お兄ちゃんが大丈夫だって……」
それは、菜津子の我が儘だと誰もが思った。
なのに、泣き虫お姫様を落ち着かせる為、その場は、蓮が厳しく怒られたのだ。
しかし、暗く陰る蓮の顔に反し、その日の虹はとても綺麗だった。