=凪=
「だって、蓮とはクリスマスや、お正月だって一緒にいたんでしょ?もう、付き合ってるようなもんじゃないの」



そう菜津子が聞く。



「そうなのかな…」



曖昧に答えてみる。



「そーだ、そーだ」



すると、寝ていたはずのクルミが、ムクッと起きてそう叫んだ。




しかし、次の瞬間にはまた寝ていた。



「「寝ぼけてるね」」



菜津子と、一緒に思わず笑みがこぼれた。



「蓮はさ、自分の隣りは、ナギしかいないと思ってるんだから…」


「えっ?」



以外な言葉に、口に入れた胡瓜が落ちた。


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