=凪=
でもすぐに、今日は語りの日なのか………と半ば諦めの気持ちになった。


「接点……ですか?」

黙って聞いていられなくなり、投げやりにそう言葉を返した。



「これも接点だな。」

「???」


『なんなんだぁ。この男は・・・』


優しい表情の先輩とは逆に、怪訝な顔を向ける。


「今日はありがとうな。俺とのの接点を離さないでいてくれて。」


不意をつかれた『ありがとう』の言葉に、緊張が解れたのは言うまでもない。


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