=凪=
『しかし……

本当に強引な先輩だったなぁ』


私は、そうぼんやりと思いながら、窓の外を眺めた。


青空にあった雲の色が、少しづつ変わっていく。



時計を確認すると、かなり針が進んでいた。

「いけない……」


独り言を呟きながら、私は、出かける準備にとりかかった。


服は少し、地味めな上下をチョイス。


髪に、ブラシを入れる。


そして……溜め息をひとつ。


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