=凪=
「まったくぅ……お腹も満足したんだし、いい加減に諦めてOK出したら?」



その傍らには、ファミレスに不釣り合いな、キレイ系のクルミが溜め息をついていた。



「お祝いなんだからさぁ…」



「だってぇ……友人代表って、みんなの前で話しをするんでしょ?無理だよ……」



クルミの言葉に、私はそっぽを向いた。



その言葉を受けて、菜津子の頬はプッと膨れた。



「じゃ、クルミの演奏でナギが歌う?」



「はぁぁ?私がやるんかい?」



「だってクルミ、楽器できたよね?」



菜津子が聞く。



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