=凪=
♪♪♪♪


携帯が鳴る。


「もっしもーし」


「かめよ。かめさんよ♪」


菜津子だ……


「遅れちゃ、駄目だからね」


時計をみると、もう約束の時間が迫っている。


私は慌てて鏡で最終チェックをした。


いつもは、何気にかわしてきた、男の人たちとの飲み会。


なんだか今日は、いい出会いがあるような気がする。


孤独を味方に付けながら、大切な接点を探しに私は家を出た。



第2章『孤独』終わり
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