=凪=
気がつくと、私の手は、先輩の手の中にあった。
あの日、バレンタインのあの海の時とは違う温もり。
「違うからな…」
「私だって……」
そう言いながら、なかなか気持ちが認められない私達は、無理矢理させられた握手を離せないでいた。
気が付くと、クルミたちの後ろで菜津子と陸さんが笑っていた。
「ほーらクルミ!尾沼さん!!3次会、あるってよ!私達は、明日があるから帰るけど楽しんで来てね!」
菜津子が手を振る。
「柳崎ぃ。お前は2次会を楽しまなかった罰としてナギちゃん送れよ」
陸さんが叫ぶ。
あの日、バレンタインのあの海の時とは違う温もり。
「違うからな…」
「私だって……」
そう言いながら、なかなか気持ちが認められない私達は、無理矢理させられた握手を離せないでいた。
気が付くと、クルミたちの後ろで菜津子と陸さんが笑っていた。
「ほーらクルミ!尾沼さん!!3次会、あるってよ!私達は、明日があるから帰るけど楽しんで来てね!」
菜津子が手を振る。
「柳崎ぃ。お前は2次会を楽しまなかった罰としてナギちゃん送れよ」
陸さんが叫ぶ。