=凪=
先に居たメンバーに、軽く挨拶をし、私は和の中から一歩引いたところに身を置いた。


そして、近付く影に気が付かず、少しづつ点いていく、街の灯りをぼんやり眺めていた。


「来たね、ナギぃ。偉い。偉い。」


突然、肩を小突かれ振り向くと、笑顔の菜津子が立っていた。


「実はね、お礼も兼ねて、ナギにある人を紹介したかったの」


「えっ?誰?」


まだ、来てないわと菜津子は集まったメンバーを見渡して、がっかりしていた。


聞き返した、私の質問には答えなどない。


『私は、なんなんだ……』


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