=凪=
「ねぇ、誰なの?もしかして、彼でも出来たの?」
少し、怒ったように聞くと、ようやく私の声に菜津子が反応した。
「あれっ?ナギにはまだ言ってなかったっけ?」
『あーぁ、何があったか知らないけど、親友ってったってそんなもん?男にはやっぱり敵わないんだ』
「聞いてないぞ……」
呆れている私に、ごめんと取り繕う姿にも、そわそわ感が隠せない。
ぽつぽつと集まる男性群に、思い立ったように駆け寄り、何か懸命に聞きはじめた。
「……答えは?」
ポツリと呟いたが、それは言葉が、街灯の朱に掻き消されていった。
少し、怒ったように聞くと、ようやく私の声に菜津子が反応した。
「あれっ?ナギにはまだ言ってなかったっけ?」
『あーぁ、何があったか知らないけど、親友ってったってそんなもん?男にはやっぱり敵わないんだ』
「聞いてないぞ……」
呆れている私に、ごめんと取り繕う姿にも、そわそわ感が隠せない。
ぽつぽつと集まる男性群に、思い立ったように駆け寄り、何か懸命に聞きはじめた。
「……答えは?」
ポツリと呟いたが、それは言葉が、街灯の朱に掻き消されていった。