=凪=
そうこうをしているうちに、会が終わりを迎えた。


「ナギぃ、楽しんだぁ。素敵な人と、おしゃべりしてたじゃない?」


まだドギマギしている私に、そう声をかけてきたのはクルミだ。


「菜津子は?」


誰が素敵?と思いながら、冷静を装う為に聞いてみた。


すると、クルミの指差す先に、菜津子の女の子らしい、少し酔った姿が見える。


どうやら、お目当てとは上手くいったらしい。


二次会はカラオケだと言われたが、私はこのまま帰る事にした。



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