=凪=
あれから数年経った……


今、父ほど大きくないが、また壁に向かって立っているような気がする。


ふーっと、溜め息をつく。



そして、それと同時に、無情にもお昼を知らせるチャイムが鳴った。



「ほら!ナギ!!行くよ♪」



私は、親友達に引っ張られ、今日のランチへと向かう。



そう、ひとつの思いを胸にしまって………



第4章『壁』終わり


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