永久色-TOWAIRO-




「事故の前、智也に会った?」


美優紀さんに聞かれこの状況でうなずくのはとても勇気のいることだった。



なんとかうなずくと美優紀さんは


「そうなの……ま、あいつらしいわ」


と言って去ってしまった。







あいつらしい………?

いまいち言葉の意味がわからないでそのまま立っていると、肩に軽い重みがきた。











「帰ろっか。」


そこにはいつもと変わらない笑顔でわらいかける健。









「健……。」



「今の俺たちには社長に何もできない。でも、彩が笑ってなきゃ社長は心配しちゃうよ。
俺も怒られちゃうしな!!」




「え………。なんで健が怒られちゃうの?」





「黙っててごめん。
実は、2年前から彩の元カレが社長ってこと知ってたんだ。」

















───────!!



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