永久色-TOWAIRO-



その後の話で、健はアタシが部屋を見つけるまで置いてくれること、部屋を見つけたら必ず智也に会いに行くことを約束した。







「あと……別れても名前で呼んでいい?」




心配そうに聞く健とは裏腹にアタシは笑顔で

「もちろん!!アタシも健って呼ぶもんっ。
健はアタシの恩人なんだからそれくらいの恩返ししなくちゃ!!」


「彩の新しい彼氏が羨ましいよ。
毎日この笑顔がみられるんだから、幸せものだな。」




「恋が叶ったら毎日見せてあげるよ♪」


「それって嫌味?」


「ご想像にお任せしますっ。」





当たり前の会話をしているだけなのに、彼氏で無くなった健をみるのは新鮮でいいとこばかりで、こんなイイ人を捨てるアタシはおかしいと思った。



でも、後悔はしてない。













それがアタシの答えだから。




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