永久色-TOWAIRO-



「健、今日講義あるよ!!」


「やっべぇっ!!俺、レポート今日までのヤツどこいっちゃったっけ!?」


「えーっ!!デスクの上は?」




アタシたちが別れて1ヶ月の月日がながれた。



朝から寝坊したアタシたちはとにかくバタバタしていて………。





自分のことはほとんど自分でするようになったアタシは健のしたくができるのを待っている。













「彩っ、先行ってて!!」


「わかった。いってきます!!」




肌が氷つくような風にあたりながらアタシは大学への道のりを急いだ。



桜の木は葉がすっかりおちて寂しそうにひっそりとたたずんでいた。



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