永久色-TOWAIRO-
「なんでみんな俺にこんなに尽くしてくれんの……?
俺、お前らのこと覚えてないのに……。」
今まで黙っていた智也が口をひらいて、翼と真紀をみた。
「そりゃあ、身近な人には幸せになってもらったほうが嬉しいじゃん。」
「別に、アンタのためじゃなくて彩のためにやっただけだし。」
翼は相変わらずのほほんとした口調で、真紀は珍しく照れながら他の場所をみてボソッと言った。
「2人とも、ありがとうね。
智也も頑張って!!」
「おうっ!!」
「じゃ、俺はここらで失礼するわ。
みんな、ゆっくりしていってね。智也も頑張れよっ。」
「えっ!?秋人……!!」
家の住人がいなくなってどうするのよ?
本当、自由な人だなぁ……
「ねぇ、アヤ。」