永久色-TOWAIRO-
誕生日
時間は進み続け、いつの間にかアタシと智也の誕生日。
アタシは智也に香水をあげることにした。
甘酸っぱい、爽やかな香水。
喜んでくれるかな?
いつもの駅で待っていると向こうから智也が、重ね着したタンクトップにジーパンという格好で現れた。
「お待たせ♪家すぐだから歩いてもらってもいい?」
「うん。大丈夫!!」
智也はスッと手を差し出してアタシの手を握ってくれた。
大きな手だなぁ。
それにこの格好でお金持ちには見えない…
普通のカップルだよね。