スロースピードで恋愛を
私は硬直したまま…



「…そんなに怖がるなよ」



「え!?」



「体が強張ってる。何もしないから怖がるな」



竜ちゃんの腕が解けると私の頭をぽんぽんと叩いた



私はホッとした



だって、正直に言うと怖い…。私にとって未知の世界だし……



私が考え込んでいると竜ちゃんが私の手をとり少し悲しそうな顔で話し始めた



「…俺が怖い?気持ち悪い?」



私は首を横に振った



「気持ち悪くないよ。ただ、キスより向こうを知るのは怖い…」



「うん。俺は無理にはしない。沙織が何年後かに、大きくなって、したいって言った時、沙織を貰うよ。いい?」





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