【短編】タコさんウインナー★スーパーウルトラデラックスふぉーえばー
さっきまでの剣呑(けんのん)とした空気はどこへやら。
二人とも和解へ向けた会話を始めた。
「我が輩としても争いは避けたいもの。そうさの、我が輩が求めるのはそこの女の謝罪だ」
タコさんが私を一瞥する。
私の謝罪?
「奴が一言でも謝れば争いはなくなる」
「ヒロが、謝らなければ?」
「人間とタコさんウインナーのプライドを賭けた全面戦争になるだろう」
……私に見えるのは人間に貪り喰われるタコさんウインナーの図。
しかし茜子は私の考えを遥かに通り越えていた。
「世界を二分にする大戦ね。片方は確実に、滅ぶわ」
うん。タコさんウインナーは滅ぶね。