【短編】タコさんウインナー★スーパーウルトラデラックスふぉーえばー
「さて、冗談はさておき。貴様、何故我が輩がここに来たかわかるか?」
「し、知らないわよ」
「……愚かな」
厳かな口調のせいか威圧感を感じる。
「ならば教えてやろう」
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
一体、私は何をしたのだろう…。正直記憶にない。
「日付変わって昨日。お昼時。貴様、お弁当箱から我が同族を……、落としたな?」
……あ~。そんな事も、あったような気が。
「我が怒り、思い知れ!!」
え!?
ちょ、それだけで!?
浮かぶタコさんウインナーから浴びせられる食用油が私を無駄にエロティックにコーティングする。
薄れゆく意識の中、最後まで聞こえていたのはタコさんウインナーの哄笑だった。