【短編】タコさんウインナー★スーパーウルトラデラックスふぉーえばー
ポキッと、小気味いい音を立ててポッキーが折れた。
「簡単よ。そのタコさんウインナーを滅殺してしまえばいいのよ」
どうにもアクティブ過ぎる解決方法に言葉が出ない。
「…その顔は賛成しかねるって所かしら?」
「……ごめん茜子。もっと柔らかい感じのがいいかな」
「そうねぇ」茜子はハンバーグをつまんだ箸を口に運ぶ。
ん~。茜子は同性の私から見ても惚れちゃいそうなくらい綺麗だ。
西洋絵画から出てきたような、それなのに和の艶やかさえある。
ズルいなぁ。けどそんな茜子にも欠点はある。それはーー
「じゃあ除霊して滅殺しよう」
ちょっとバカだという所だ。