ガラスの靴
「エ……リィ……エリィ……」


真が私の名前を呼んでいる。


「ご……ごめん。
やっぱ2人で帰って……。
私用事思い出したから」



ダメだ…。

笑顔つくれない。

私 今 どんな顔してるのか、わからない。


こんな状態で、一緒にいれない。



迷惑かけるだけだから……。



私は、慌てて二人に背を向けてどこか一人になれる場所を探した。


駄目…。


弱いところを見せちゃいけない…。


甘えちゃいけないんだ。
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