ガラスの靴
「はぁ〜 もったいねぇと、思うんだがなぁ〜」



「それは、この子も同じよ。」



と楓は引き合いにだした。

なんで引き合いに、出すかなぁ〜。



「この子ったら、恋がしたいって言うわりに今まで1回も付き合ったことないんだから」



いいじゃん そんなこと言わなくたって……。


私はヤケになって、さっきまで飲んでいたココアを飲み干した。



「エリィ まだ彼氏いないんだぁ〜」



まだって何よ まだって…。


ニヤニヤしながらこっちを見ないでよっ。


まぁ 言われても仕方ないけどさ……。



「はいはい この話は終わり。
それより 真 日曜日空いてる?
空いてたらデートしようよ。」



……



その場の空気が一瞬、凍りついたかと思った。



このテーブルにいる全員が私のさっきの一言で動揺しているようだ。
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