ガラスの靴
そして、あいつの言うことを聞いてメルセデスの鍵を開けようとしている自分。



ったく、何をしているんだか私は……。



自分のやっていることが一番信じられない。



だって ベンツに乗りたかったんだもん!!



駐車場に着くとすぐにわかった。


ピカピカの傷ひとつない黒のベンツ。







すごい。


どんだけ金持ちよ。


私は緊張しながら、鍵をあける。



扉を開け、鍵穴に車の鍵をさした時、助手席からほんのり女性用の香水の匂いがした。



彼女出来たのかな?


まぁ 私には関係ないけどさ……。







私はためらいながら、後部座席に座った。
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