ガラスの靴
「えっ…… でも……」

「いいのかよ」

「いいんじゃねぇの?
乗ってこいって言ってるんだし」



……



気持ちが悪くなってる私の前で、話し合いをする3人。


私のことなんか気にしなくていいのに……。


自分たちのしたいことをしてくれていいのに……。


我慢しなくていいんだよ……。


どれくらい話し合ったのだろうか。


しばらくしたら


「んじゃあ 行かせてもらうけどきちんと休んでるんだよ」



と楓が私の頭をなでる。


たまに楓が見せるこの優しさが、心地よかったりする。



結局 行くことになったらしい。


本当よかった。
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