ガラスの靴


「真ぉ~ 枝利奈ぁ~
帰ってきたよぉ。」



ちょうど二人が
帰ってきたみたいだ。



「二人とも戻ってきたなっ
大丈夫か エリィ。」



「うん 大丈夫 行けるよ。」



そして
私たちは何事も
なかったかのように
賑やかな遊園地の中で
遊び尽した。



何かを
忘れるかのように…。


現実の辛さや悲しさを
ここは忘れさせてくれる。



そんな気がしていた。
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