ガラスの靴
愛美に心を打ち明けられるようになって、私は愛美に依存するようになった。



愛美がいないと、不安になる。


愛美と話せないと、不安になる。


愛美が他の人と話してると、不安になる。


愛美と同じじゃないと、不安になる。



狂ったように愛美に、依存していった。



愛美に依存したことで、多くのトラブルを起こした。


女友達と喧嘩したこともあったし、私のいたグループから仲間外れにされたこともあった



それでも、あの頃の私には、愛美が必要だった。



でも、このままじゃいけないと思った。


だから、私は彼女と同じ東京の大学には行かずに、地元に残った。


彼女に依存して過ごす訳には、いかなかったから……。


彼女に迷惑かけたくなかったから……。
< 95 / 116 >

この作品をシェア

pagetop