CHANGE
「んんんー」



あたしはうなるような声を出した。



「あっ、西野さん、今先生呼んできますから、動かないで待っててくださいね。」


ナースの声がした。


あたしは目をあけた。





何も見えない。



きっと顔中グルグルに包帯が巻かれてるんだろう。



「…西野さん、目が覚めましたか、どうですか?気分悪くないですか?」



主治医の声だ。



あたしは小さく頷いた。



「そうですか、手術は成功しましたよ。」



……本当?


だって、さっき会った女性は、


ものすごいブサイクだったんだよ。



こいつ、嘘ついてる。
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