うちゅうじん。〔 カエル星人お引っ越し大作戦!〕隊長は?





そんな中でも、分居式は行われようとしていた。


支流と言うのも、申し訳ないほどの、小さな流れ込み。


今回は、十五郎、十六郎、十七郎。



「カエルの引っ越しを手伝ってんのがマッコイ。そんなマッコイに一目惚れしてくっついてんのがあたし。」

「おお、そうであったか…申し訳ない。しかし私もまだ子供の竜、自力ではそなた達にはついてゆけぬ。」


よく見れば、身の丈30㎝にも足らないほどの小さな竜。

漆黒の鈍く光る鱗状の表皮、頭から尻尾までたてがみのように毛があって……
見た目の怖さと大きさに、かなりのギャップがある。
実際、リンとマッコイは、つい先ほどまでコウモリだと思っていたのだから。





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