・*☆。Dawn。+・☆°
別れと決意
「卒業おめでとう」
そういう先生の顔は晴れ晴れしていた。
俺たちの学年はかなり問題児が多くて、先生たちもうんざりしていたのだろう。
中学生最後の日は今まで見たことのない先生たちの顔が見れた。
「甲田くん、元気でね。
しっかりやるのよ」
「はい、今までお世話になりました」
ちなみに俺はそんなに問題児じゃなかった。
だから、先生たちにもわりと好かれているほうだ。
「甲田くん、一緒に写真とってよ」
「俺と??」
「うん、お願い」
「別にいいけど」
名前を知ってる程度の女子に今日は何度も写真を頼まれた。