海豆日記
海豆は、みんなと同じように、一生懸命練習しました。
どうして自分だけが泳げないのか、海豆にはわかりませんでした。
夏休みが終わって、新学期、学校では水泳のテストがありました。
『途中で足をつけてもいいから、25メートル泳ぎ切る』
というテストでした。
できなかった人は、放課後に居残りでした。
担任が熱血系の体育の先生で、『泳げないまま、中学校に行かせるわけにはいかない』と言うのです。
先生の気持ちもわかります。
でも・・・
海豆は、まだ5メートルしか泳げませんでした。海豆は、泣きたくなりました。