海豆日記
テストの日がやってきました。
海豆の心の中とは正反対に、お日様がきらきらと輝く、いいお天気です。
海豆の番がやってきました。
テストは5人いっぺんに行います。
海豆は、1コース。端っこです。
隣の2コースで泳ぐのは親友のリサ。
近所のスイミングクラブに入っていて、海豆に泳ぎを教えてくれた子の一人です。
泳ぎきれるかな・・・
疲れて止まっちゃったらどうしよう・・・
不安げにリサの方を見ると、リサはにっこり笑って、
『大丈夫。
焦らなくていいから。』と言ってくれました。
海豆の心は、少しだけ軽くなりました。
ぴーーっ!
先生の笛の合図で、5人がプールに入りました。
プールの水は、いつもより冷たく感じました。
テストはあくまで『泳げるか』で、競争ではないので、プールに入ると各自が勝手に泳ぎはじめます。
海豆は、大きく深呼吸しました。