ブラッディ アリス


「承知いたしました」

司教は軽く頭を下げ、またにっこりと笑った。


穏やかな雰囲気の中、アリスは穏やかに笑いかける。



「…で、キオネの雇ったあの七人の従者とは、どういったご関係ですの?」




その一言に、ラビが思わずアリスを見た。


「…一番に…その質問ですか…」

司教の目が…徐々に変わっていく。

「…あら?じゃあ、初めはこちらの方がよろしいかしら?…シャルル夫人の声帯手術を行ったのは…どなたか教えていただけます?」

シャリオ司教の顔から笑顔が消える。

「それとも…」

アリスは不適な笑みで、司教に問いかける。

「ゾディアックには報告されていない…今回の処刑に関しての文書が…どこにあるのか…。教えてくださる?」


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