ブラッディ アリス


3つのダイスを使い、その出目や目の合計を予想して賭ける『チャック・ア・ラック』。

プレイヤーの運によって勝敗が決まる、簡単なゲームである。


ラビが賭けたのは、合計11以上の出目を狙うハイ・ベット、出目の合計が偶数であることを予想したイーブン・べット、それぞれのボックスにチップ10枚。

対するアリスが賭けるは、合計10以下の出目を狙うロー・ベット、出目の合計が奇数であることを予想したオッド・ベット…それぞれにチップ10枚。

この4つのボックスに賭けた場合、『トリプル』…即ちゾロ目が出たときは、賭け金は没収となるのがルール。


「そうくると思いましたよ。アリス様」

「まずは二人で、稼ぎませんとね…。ラビ」


二人のベットを確認したディーラーがにっこりと笑う。

「スピン」


その合図により、回りだす3つのサイコロが入れられたゲージ…。


4、8、10、11、13、17、及びゾロ目ではない6と15。
サイコロの目の合計がそれらであれば、二人とも勝利。

それ以外で、5、7…ゾロ目ではない9…それらが出ればアリスの勝利。

14、16、ゾロ目ではない12が出れば、ラビの勝利だ。






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