ブラッディ アリス
「何が…許さないよ…っ!」
バンッ…!!
自分の部屋に戻ったアリスは、閉めたドアを思い切り殴った。
「…自分で決めたんだから……だから…誰も悪くないんだから…」
息を荒くして、赤い手の甲を見つめるアリス…。
「…ちっ…」
悔しそうな顔をして、アリスは室内へと進む。
「…おかえり。アリス」
「…ラビ…!」
すでに部屋に戻っていたラビは、大きなソファーに座ってワインを飲んでいた。
「…おいで?…アリス」
優しいラビの微笑みは、アリスの鼓動をさらに速くさせる…。
「………」