ブラッディ アリス
推測…とは怖いもの。
真実より恐怖を増幅させるもの…。
「…それは…会議で…」
「…言わないわ…。言えない…そんなの…」
アリスは眉間にしわをよせて、バシャンッと水面に拳を叩きつけた。
「…それでさっき何か殴ってたんだ…。まぁ…悔しいよね。アダム家には手も足も出ない…。さすがのアベル家当主でもね」
「…ふん…。…弱みを見つければいいのよ…」
そう呟いたアリスは窓の外をじっと見つめた…。
窓に映るラビが、ゆっくりアリスの頭に顔を埋める。
「とりあえず…限界…。アリス…」
「…あっ…」
アリスの胸に手を回すラビ…。
溶けてゆく空間…。
体は正直で、その快楽を素直に受け入れる。
「…愛してるよ…アリス…」