ブラッディ アリス
グループ会議終了まで残り30分…。
三人は、他二つの報告について簡単に意見をまとめる。
「ってかお前…サジタリウスには来週行くって言ってなかったっけ?」
ミカエルが不意にアリスに尋ねる。
「そのつもりだったけど…一晩考えて…やっぱり迅速に処理しようと思って…ね…」
アリスは書類にメモをしながらミカエルに答える。
昨夜ジャックと接触して、事態が一変したなんて…口が裂けても言えないアリス…。
「…やっぱり…」
「…え?」
「やっぱり俺は必要なし?」
ミカエルが「一緒に行きたい」というような顔でアリスに訴えかける。
「……そうね…。足りなくなったら…呼ぶわ…」
アリスはミカエルの顔をチラッと見ただけで、すぐ書類へと顔を戻した。
「……はいはい…」
ミカエルは寂しそうに周りを見渡した。
「…ん?…なんで…」
「できましたわ!」
ミカエルの呟きを遮り、アリスが声を張り上げた。
「じゃあ、次の発表はこんな感じで…だね」
「そうですわね。はい。よろしく」
アリスがメモを書き記した書類をミカエルに渡す。
「あ?」
「発表、お願いね」
「………」
こうして、2時間のグループ会議は終了。
ゾディアックメンバーは昼食の時間を迎えた。