ブラッディ アリス


目を合わせようとしないラビに何かを感じたアリスは、寝たフリをしながらじっと窓の外を眺めていた。


白い雲がアリスの胸の内のモヤモヤを表すかのように、ジェット機の翼を包み込む…。



ラビはしばらくして、ケータイをカチカチといじり始めた。

アリスは機内に響くその音を黙って聞きながら、ずっと考えていた…。





恐らく…すでにスイーツホームにはジャックがいて…私を待っている…。


ねぇ…どうして?


ねぇ…彼は何者なの?


…私にゲームを与えてきたのは…実はあなたじゃなくて…彼なの…?





…答えなさいよ。


ラビット。






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