ブラッディ アリス
「…こんばんは…初めまして。ノーカです。よろしくお願いします」
ジャックに抱きついた少女は、嬉しそうに自己紹介をした。
「…ザリチェです…よろしく…」
ラビの手をとった少女は、小さく言葉を発した。
「…それじゃあ、後は二人に任せますよ。私たちは屋敷に戻るから」
「えーっっ!もう戻っちゃうの?」
ノーカがジャックの腕を引っ張る。
「…ノーカ…ご飯つくろうよ…」
ザリチェは一人でキッチンへと向かう。
「何かあったら呼んでください」
ラビはそう言って、アリスに微笑みかけた。
「…ふん…」
アリスはノーカとジャックのやり取りを冷めた目で見た後、堂々とソファーに座った。