ブラッディ アリス

アリスの目線の先を確認するオウル…。

「……もしかして……」



「…誰?…お前たち…」

二人の目の前に現れたのは、二人の少年だった。

「…あぁ!新しい住人だよ!」

「…あ…あぁ!…そっか…びっくりした!」

賑やかに会話を繰り広げる二人は、笑顔でアリスとオウルに近づいた。


「初めまして。もうザリチェとノーカには会った?…僕はタウティ。ザリチェの兄です」

「俺はクレスタ。よろしく」


あっけにとられているアリスとオウルを気にもせず、マイペースで事を進めていく二人…。

「こんなトコで何してんの?家に入ろうよ」

「あーっ!腹減った!タウティ…飯!」

「わかってるって。…えっと君たち、名前は?」


ザリチェとは真逆の雰囲気を出すタウティを見つめながら、アリスはニヤリと笑う…。


「…グレーテル…」




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