ブラッディ アリス


「……え?…」

アリスの口から発せられた微かな答えに、タウティは一瞬大きく目を見開いた。



「え?…私はアンジェラよ。…よろしくね」


「…あ…『アンジェラ』…だね。よろしく」


微笑むアリスに対し笑顔を返すタウティだったが、明らかに目は笑っていなかった。





……素直な子たちね…。



そう心の中で呟いたアリスは、一人楽しそうにクスクスと笑う。


「何がそんなに可笑しいんです?…アンジェラ」

不思議そうに問いかけるオウルに、アリスは笑顔で答えた。





「友達に出逢えて、とっても嬉しいの」






…そう……嬉しいの…。



…あなたのゲームはいつだって…





薔薇色すぎて、退屈しない。







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