ブラッディ アリス



アリスとカイルはひとまず寮舎に戻り、朝食をとることにした。


「おはよう。アンジェラ。カルマ」

リビングには、ちょうど顔を洗ったばかりのタウティがいた。

「おはよ。…あの…タウティ…、訓練って午前中と…夕方だったっけ?何時なの?」

タウティを見るなり駆け寄るカイル。

「え?…だいたい…9時くらい…かな。夕方は4時くらい」

「…それって…絶対やんなきゃダメなの?」

「嫌なの?カルマ…。でも出てもらわないと困るよ…。連帯責任になる」

不思議そうな顔でカイルを見つめるタウティ…。

「連帯責任?」

「…って言われた…。僕とクレスタはサボったことがないから、どうなるかは知らないけど…。罰を与えるって言ってた」

「…そうなんだ…」

カイルはアリスの方をチラッと向く。

そんなカイルに頷くアリス。


「でもそんな辛い訓練じゃないよ?むしろ楽しいし」

タウティはにっこりと笑う。



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