ブラッディ アリス
「…え?」
思いもよらないセリフに、アリスはきょとんとした表情でロビンを見た。
振り返ったロビンの顔は酷く苦しそうで、決して冗談じゃないという雰囲気…。
「……僕と一緒に施設に入った仲間は…ほとんど…いなくなりました」
ロビンはそう言いながら、アリスの前にジュースの入ったグラスを二つ並べる。
そしてアリスの横に腰かけ、悲しそうな顔で一瞬笑った…。
「…ラミア…様…は、『みんな自分の家に帰ったんだ』と言うけど…」
両手で自らの両膝をぎゅっと掴むロビン。
「…僕は知ってる…。みんな…殺されていったんだ…」
「……ころされた……?」
アリスの問いかけに大きく頷いたロビンは、とても辛そうな顔で記憶を語り始めた。